パブリックコメント募集に対する意見提出のご報告

会員の皆様におかれましては、日頃より学会活動にご協力を頂き、誠にありがとうございます。

この度、日本産業衛生学会産業看護部会が行っている「産業保健看護」の定義に関するパブリックコメント募集に対して、日本産業看護学会理事長の河野啓子先生が意見を提出しましたので、ご報告いたします。

本意見は河野啓子先生個人の意見として位置づけていますが、産業看護学の深化と進化のためには、産業保健、産業看護、産業看護職、等の考え方や産業看護の定義の趣旨を明確にしておくことが重要と考え、今後、本学会として定義等の検討のためのプロジェクトの立ち上げについて、理事会に提案したいと考えております。

【河野啓子先生の意見】

定義は、理念を表します。その観点から、意見を述べさせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。

1.産業保健と産業看護の関係が明確でないと思います。産業保健は様々な専門職がチームで活動し、産業看護はそのチームの一員として看護専門職の立場で活動するものだと思います。その意味では、産業看護の定義は、看護専門職の定義だということがはっきりしなければなりませんが、この度のご提案では、それがはっきりしません。この定義ですと、産業医、衛生管理者、労働衛生コンサルタントなど、産業保健チームのどの専門職にもあてはまるものだと思います。

2.このような大事なことはパブリックコメント募集を出す前に、十分な部会での審議が必要だと思います。パブリックコメントの前に、部会の幹事会でどの程度ディスカッションがなされ、どのような意見があったのか、プロセスを含めて明らかにしていただきたいと思います。定義は、産業看護専門職の拠り所となる大切なものですから、今後の専門性の向上といった観点からも、しっかりと考え、多くの産業看護職の意見を取り入れたものとしていただきたいと思います。