大会長挨拶


この度、日本産業看護学会第8回学術集会を2019年10月26日(土)、27日(日)に、大阪府枚方(ひらかた)市にあります関西医科大学において開催する運びとなりました。会場は京阪枚方市駅より徒歩3分の場所です。
第8回大会のテーマは、「ダイバーシティの実現に向けた産業看護の力-すべての人の多様な働き方を支えるために-」とさせていただきました。ダイバーシティは、社会的マイノリティの人の就業機会拡大を意図して用いられてきましたが、現在は人材の多様性と働き方の多様性を積極的に活かす考え方として使われています。多様な属性(性別、年齢、国籍など)や価値といったそれぞれの違いを活かし、個々の人材の能力を最大限引き出すことで、職場環境の変化に柔軟にかつ迅速に対応することができ、労働者のQOLや職場の生産性に寄与する取り組みとも言えます。介護や育児をしながら、病気や障害を持ちながら、いつまでもいきいきと働き続けるために、多様な人材を受け入れ、多様な働き方を支えることが必要です。本大会では、ダイバーシティの実現に向けて産業看護の力を結集し、産業看護職の役割と支援について考える機会にしたいと思っております。本大会が皆様にとって有意義な情報交換の場となることを心から願い、鋭意準備中です。
会場となります関西医科大学は、2018年に90周年を迎え、同年4月に新たに看護学部・看護学研究科が誕生しました。この枚方市を含む北河内地域は、七夕、天の川伝説の地です。また日本書紀に登場した歴史ある都市です。旧東海道56番目の宿場町、淀川三十石船の中継港として栄え、乗船客に飲食物を売っていた「くわらんか舟」が知られています。枚方宿などの街並みが残り、歴史史跡の散策ができ、淀川の河川敷はウォーキングやジョギング、そして草花や野鳥観察に適した場所です。TSUTAYAで有名な蔦屋書店発祥の地であり、駅前のT-SITEは未来を感じ、最上階からは大阪平野を一望できます。また、V6の岡田准一さんが園長をしている通称ひらパー(枚方パーク)は隣駅にあります。魅力ある枚方で、一同、心よりお待ち申し上げております。

第8回学術集会 大会長 三木 明子 (関西医科大学 看護学部 教授)